



静かな灯りの下、
姉はそっと道具を手に取り、
規 – Standard | Kanji Art
静かな灯りの下、
姉はそっと道具を手に取り、
弟の小さな世界に円を描く。
迷わぬように、
ぶれぬように、
それでも押しつけることなく。
定規やコンパスは、
ただ形を整えるためのものではない。
心が向かう先を、
やさしく示すためにある。
誰かに教わった線は、
いつか自分の意思となり、
自分の歩幅で引かれていく。
この一枚に宿るのは、
「正しさ」ではなく、
進むための目安。
規は、
人と人をつなぎ、
未来へ向かう道を
そっと照らす。

