

静かな山のお寺に、やわらかな時間が流れています。
腰をかがめた母親の側には、背筋をまっすぐに伸ばし、
観音さまへ真っ直ぐな視線を向けている幼い少年。
その姿には
**「正しい道を歩もうとする意志」**と
**「人を想う、澄んだ心」**が宿っています。
母と子の前には、穏やかな表情の観音さまがならび、
供えられた花と灯りが、静かな「場のちから」を
そっと照らしています。
漢字「法」は、ルールや罰としての“法律”、
“ただの決まりごと”だけではなく、
ものごとがうまく巡るための“道すじ”や、
“よりよく生きるための教え”
という意味も持っています。
善い心を導く道しるべ
母から子へと伝えられる、「人を想うこころ」や
「まっすぐに生きようとする気持ち」——
そんな目に見えない“法”が、
この一瞬のなかに静かに息づいています。
やわらかな光のグラデーションと、水彩ならではの滲みが、
お堂のひんやりとした空気、お線香の香り、
木々の気配までもそっと感じさせてくれます。
眺めるたび、自分の中の“まっすぐでいたい気持ち”を、
静かに思い出させてくれる一枚です。