

青くひろがる空いっぱいに、色とりどりのこいのぼりが泳いでいます。
風を受けて大きくふくらみ、ときにくるりと向きを変えながら、
まるで本当に空の川をのぼっていく生きもののよう。
足もとには、見上げる親子の姿。
空を泳ぐこいのぼりも、
それを見上げる家族のまなざしも、
すべてが未来へと続く “願い” と “希望” に満ちています。
「泳」という漢字は、水の中をただ進むだけでなく、
ひろい世界の中を、自分なりのリズムで進んでいくことも
そっと連想させてくれます。
この一枚は、
空という大きな“水面”をのびやかに泳ぐこいのぼりと、
それを見上げる家族の時間を通して、
「こどもの成長を願う気持ち」
「風や光とともに生きていくよろこび」
を、やわらかな水彩の世界に閉じ込めた作品です。
眺めるたびに、
胸のどこかがふわっと軽くなり、
「また一歩、前へ泳いでいこう」と
静かに背中を押してくれることでしょう。