

波打ち際を行く、兄弟の姿。
足もとへ寄せては返す波は、
まるで「行っておいで」と背中を押すように
さらりと触れては、そっと離れていきます。
その波音は、
まだ小さな彼らの歩幅に寄り添い、
海と空と風が、ひとつに溶け合う。
「波」という漢字は、
ただ揺れる水面を表すだけではなく、
出会いと別れ、進む勇気と引き返す選択、
すべてを包み込む大きな循環を思わせます。
水彩の柔らかなにじみが、
風のぬくもりや、足裏のきらめく砂、
夏の匂いまでそっと閉じ込める。
眺めるたび、
あなたの心にも、
静かに満ちていく波があることを
思い出させてくれるでしょう。