



朝日が、
石にそっと触れる。
祖 – Ancestor | Kanji Art
朝日が、
石にそっと触れる。
冷たいはずの墓石が、
光を受けてやわらぐ。
母の手は、
子の肩に置かれ、
その温もりが、
言葉より先に
伝えていく。
線香の煙は細く、
まっすぐにのぼる。
風はやさしく、
花を揺らす。
「祖」とは、
遠い存在ではない。
背中にあるもの。
名前を呼ばなくても、
今ここに流れているもの。
この絵に描かれているのは、
別れではなく、
続いていく命。
「祖」という漢字が持つのは、
過去ではなく、
受け継がれる光です。

