



沈みゆく陽が、
山の端を金色に染める。
余 – Excess | Kanji Art
沈みゆく陽が、
山の端を金色に染める。
湯気は静かに立ちのぼり、
風鈴が小さく揺れる。
急ぐ理由はどこにもない。
手元のぬくもり、
畳のやわらかな感触、
遠くで光る川面。
「余」とは、
あまることではない。
削ぎ落としたあとに残る、
ほんとうに大切なもの。
満たすことよりも、
満ち足りていること。
この絵に描かれているのは、
時間の余白。
働き終えた一日の先にある、
静かな余裕。
「余」という漢字が持つのは、
不足の反対ではなく、
心に生まれるひと呼吸の広がりです。

