

夕暮れの冬道を、
兄妹が寄り添って歩いていく。
冷たい風が吹いても、
ふたりの歩幅はそっと揃って、
白い息がくすぐったそうに重なる。
遠くの家々の灯りは、
「おかえり」と揺れながら
凍えた指先よりも先に、
心をあたためてくれる。
雪が深く音を吸い込む世界で、
聞こえるのは足音と、
たまにこぼれる小さな笑い声。
冬の寒さと、
灯りのあたたかさが混ざり合うこの瞬間には、
言葉より確かな温度がある。
たとえ冬がどれだけ厳しくても、
帰る場所がある幸福、
帰り道を並んで歩ける喜び。
帰り道には、
明日へつながる希望が
いつも足元に寄り添っている。
この一枚は、
そんなささやかな幸せを
そっと照らすアートです。